「ランナーのための薬膳」では筋肉を強化する、エネルギーをチャージするなど目的にあった薬膳ならではのおいしくて、ランナーのカラダづくりのためのメニューが続々…。
ランニングライフのさらなるステップアップに是非お役立て下さい。
1
ねぎを縦半分にし、ななめ薄切りに、なすは縦半分にし、7ミリの厚さのななめ切りする。しめじは石づきをとってほぐす。しいたけは薄切りにし、しょうがはすりおろしておく。
2
鍋にかつお節粉を入れて、弱火でから煎りする。香りが立ってきたら、取り出す。
3
続けて、同じ鍋にキャノーラ油を入れて熱し、ねぎを炒め、続けてなす、しめじ、しいたけを加えて炒め、酒、塩を加える。しんなりしたら、水と②のかつお節を加える。
4
沸騰したら、カレー粉、サバの味噌煮缶を加えてひと煮たちさせる。味を見て、醤油を加える。
5
水溶き片栗粉を加えてとろみをつける
6
器にごはんとルーを盛り付けて、しょうがのすりおろしをそえる。
試合でカラダを酷使したあとは、疲労物質がカラダに残った状態です。そのような状態を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼びます。試合や強いトレーニングの後は、血流を改善することで疲労を回復することができます。また、筋肉の損傷を回復させるには、補血と呼ばれる血を補う食材が効果的。薬膳で、筋肉を回復させ、疲労物質を排出して、早い回復をめざしましょう。
薬膳ではサバは活血の食材とされています。
活血とは、その字の通りとどこおっている「血」のめぐりをよくすること。
サバに含まれているEPAは血液をサラサラにし「血」のめぐりをよくしてくれます。
そして「血」のめぐりをよくするには「血」の量も大切です。「血」を増やす補血と呼ばれる食材もあわせてとることで、疲労回復がスムーズになります。
皮の紫色はナスニンで抗酸化作用があります。カリウムも豊富に含まれていてデトックス効果も期待できます。また、ナスも活血の食材で「血」のめぐりを良くする働きがあります。「血」のめぐりがよくなることで筋肉や肌に必要な栄養素がたっぷり届くので、筋肉を回復させるのに効果があります。
カレー粉の様々なスパイスは、もともと漢方薬に多く使われています。辛味成分は新陳代謝も促しカラダも温めてくれます。新陳代謝を促すことで内臓も元気になり、血流を改善することができるので疲労物質の蓄積を防いでくれます。
薬膳料理
株式会社漢方キッチン代表
文部省(現文部科学省)国費留学生として北京中医薬大学で中医学を学び、帰国後「おいしく、カラダとココロをリリースする」をテーマに漢方キッチンを設立。新聞、雑誌などに執筆多数。レストランメニュー開発、薬膳料理教室を中心に活動。著書に『子宮力アップレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)など。
http://kanpokitchen.com