「ランナーのための薬膳」では筋肉を強化する、エネルギーをチャージするなど目的にあった薬膳ならではのおいしくて、ランナーのカラダづくりのためのメニューが続々…。
ランニングライフのさらなるステップアップに是非お役立て下さい。
501Kcal
1
金針菜は、洗って大さじ6の水で戻し、戻し汁はとっておく。戻ったら固い部分を切りおとし、半分の長さに切る。
豚こま肉に、塩こしょうをふる。きくらげを水で戻して、ざく切りにする。クコを大さじ1の水で戻す。
2
たまごを割りほぐし、塩ひとつまみを加える。フライパンにキャノーラ油大さじ1を入れて熱し、割りほぐしたたまごを入れて炒め、半熟で取り出す。
3
続いてキャノーラ油大さじ1を熱し、①の豚こま肉を炒める。色が変わったら、①の金針菜、金針菜の戻し汁、きくらげ、醤油、みりんを加えて炒め煮にする。汁がほぼなくなったら、②のたまごを戻し、①のクコを加えてかき混ぜる。器に盛る。
1
しめじは石づきをとってほぐす。生しいたけは薄切りにする。
2
鍋にごま油を入れて熱し、①のしめじと生しいたけを炒める。
3
②に煮干しと昆布のだしを加えて、2分ほど煮て火を止め、みそを加えて味をととえる。ねぎ小口切りにし散らす。
4
【煮干しと昆布のだし】
水500mlに、煮干し5gと昆布5gを入れて火にかけ、沸騰したらアクをとって弱火にして、3分ほど煮る。
集中して物事に取り組むことを「心血を注ぐ」といいますね。これは実は中医用語です。
気持ちを集中させる、緊張感を維持させるなどの精神活動は、中国医学では「心に蓄えられた血」を消耗させると考えます。
心血が消耗するとストレスを感じやすくなったり、精神的に落ち込みやすくなるなど、精神面の影響が大きくなります。
今回のレシピでは、心血を補う働きがあり精神を安定させる効果の高い金針菜(きんしんさい)、しいたけを使った心に効く薬膳です。
食べることで、緊張をほぐしリラックスさせる働きがあります。
レース前の食事に取り入れて、深い睡眠を取って実力を発揮しましょう。
「忘憂草(ぼうゆうそう)」という別名がある金針菜は、「気」の流れを改善して気持ちの落ち込みや憂鬱感を解消して精神を安定させます。
「気」の流れがよくなることはストレス解消につながります。また、鉄分も豊富で「血」を補ってめぐりを改善します。
「気」や「血」を補って元気をつける食材です。
また、香り成分のレンチナンやβグルカン、ビタミンDが含まれ、免疫力を向上させる働きがあります。
ビタミンDは不足するとイライラを引き起こすので、ストレス対策として摂りたい栄養素です。
薬膳料理
株式会社漢方キッチン代表
文部省(現文部科学省)国費留学生として北京中医薬大学で中医学を学び、帰国後「おいしく、カラダとココロをリリースする」をテーマに漢方キッチンを設立。新聞、雑誌などに執筆多数。レストランメニュー開発、薬膳料理教室を中心に活動。著書に『子宮力アップレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)など。
http://kanpokitchen.com